補助金の「経費の切り分け」入門

UNIAXIA KNOWLEDGE — 投資と制度

補助金は、マーケ投資に使える
使い方を知らないだけ

「補助金はうちには関係ない」と、動画やSNSへの投資を全額自己負担していませんか。販路開拓に直結する施策なら、制度の対象になり得ます。鍵は制度そのものより、経費をどう切り分けて組み立てるか。金額や締切は年度で変わりますが、この考え方は陳腐化しません。2026年度(令和8年度)時点の主な制度と、使える額が変わる切り分けの設計を、この1ページで読み切れる形にまとめました(同じ内容を保存版PDFでもお渡しします)。

この記事で分かること
  • 01なぜ「補助金は使えない」と思い込んでしまうのか
  • 022026年度時点でマーケ投資に使える主な3制度(国・自治体・ツール)
  • 03使える額を左右する経費の切り分け方(対象/上限/対象外と組み立て例)
  • 04締切からの逆算スケジュールと、やってはいけない3つのこと
THE MISCONCEPTION

なぜ「補助金は使えない」と思われるのか

多くのオーナーが「補助金=設備投資向け」「うちのマーケには関係ない」と考えています。実際には、制約を知らないだけのことが多いのです。まずは、その思い込みと実際のギャップから見ていきます。

思い込み
補助金は、自社のマーケには使えない
  • 「補助金=機械・設備の話」だと思っている
  • 「動画やSNSは対象外」と決めつけている
  • 制度が複雑で、調べる前にあきらめている
  • 結果、施策の費用を全額自己負担している
知っているか
実際
販路開拓の施策は、対象になり得る
  • 販路開拓に直結する取り組みは補助の対象になり得る
  • Web制作・プロモーション動画も、組み立て次第で対象
  • 難しいのは制度でなく「経費の切り分け方」
  • 知っている人だけが、投資の負担を軽くしている
SO WHAT壁は制度の複雑さではなく、知らないこと。次章から、2026年度時点で貴社のマーケ投資に使える主な制度と、使える額が変わる「切り分けの考え方」を具体に解きほぐします。
LANDSCAPE 2026

マーケ投資に使える、主な制度

2026年度(令和8年度)時点で、地方の中小・小規模事業者がマーケ投資に活用しやすい制度は、大きく3つ。性格が違うので、自社の施策に合うものを選びます。

制度対象になりやすい経費補助のイメージおさえどころ
小規模事業者持続化補助金(国)販路開拓の費用(広報費・ウェブサイト関連費 等)補助率2/3・上限50万円(通常枠)商工会議所での事前相談が要る
自治体の上乗せ補助(例:福岡県)国の対象経費に連動(賃上げ等が要件の例)対象経費の1/12・上限62,500円(福岡県の例)国の採択が前提。県単独では申請不可
デジタル化・AI導入補助金(旧IT導入補助金)ソフトウェア購入費・クラウド利用料 等補助率1/2以内(賃上げ要件で2/3以内)ベンダーが「IT導入支援事業者」登録済である必要

出典:小規模事業者持続化補助金=中小企業庁 第20回公募要領(2026年度)/福岡県の上乗せ=福岡県公式(2026年度)/デジタル化・AI導入補助金=デジタル化・AI導入補助金2026 公式ポータル(中小機構)・2026-07-28 headless検証。金額・要件は年度で変わります。

SO WHATマーケ投資の主役は持続化補助金(販路開拓)。ツール利用料ならデジタル化・AI導入補助金。自治体の上乗せは国採択が前提です。次章で、使える額を左右する「経費の切り分け」に入ります。
THE KEY 01

核心 ── 経費は「3つの箱」に切り分ける

同じ施策でも、経費をどの科目で組むかで使える補助額が変わります。持続化補助金で販路開拓の動画・Webを組むときは、次の3つの箱を意識します。

対象になりやすい

広報費

  • 販路開拓に直結するプロモーション動画の制作
  • 商品・サービスを訴求する広告出稿
  • チラシ・カタログ等の制作
上限・条件つき

ウェブサイト関連費

  • Web制作・SNS運用代行 等
  • 上限30万円(税込)まで
  • この費目単体では申請できない
対象外になりやすい

対象外の例

  • 販路開拓に直結しない会社案内動画
  • 汎用の事務用パソコン等
  • 補助対象期間外に払った費用

出典:ウェブサイト関連費の上限30万円(税込)・単体申請不可=中小企業庁 第20回公募要領(2026年度)。費目の可否は最新の公募要領でご確認ください。

SO WHAT「動画を作る」だけでは足りません。それが販路開拓の広報費なのか、上限つきのウェブサイト関連費なのかを分けて組む。ここが、使える額を左右する分岐点です。
THE KEY 02

組み立て例 ── 総額80万円の施策を、こう分ける

「ウェブサイト関連費は上限30万円・単体申請不可」という制約を、正しく越える組み立てを考えます。同じ80万円でも、切り分け方で通し方が変わります。

ウェブサイト関連費
30万円
広報費(プロモ動画 等)
50万円
ウェブサイト関連費 30万円(税込上限):SNS運用の初期設計・LP。単体では出せないため、必ず広報費と組み合わせる。
広報費 50万円:販路開拓に直結するプロモーション動画の制作。訴求内容を明確にし、会社案内ではなく「売るための動画」として設計する。

あくまで考え方を示す一例です(金額・費目の扱いは年度・公募回で変わります)。実際の組み立ては公募要領と商工会議所への事前相談で確認してください。

SO WHATポイントは、ウェブサイト関連費を上限内に収め、販路開拓の広報費を主軸に据えること。この切り分けの巧拙で、同じ施策でも通る額が変わります。
📄
この内容を、保存版PDFにまとめましたここまでの「制度の一覧」「経費の切り分け」「組み立て例」を、印刷して手元に置ける1枚の保存版にしています。社内で共有したい方・あとで読み返したい方は、ページ下部のフォームから無料でどうぞ。
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SCHEDULE

締切から逆算する ── 準備は前もって

補助金は「思い立ってすぐ」では間に合いません。持続化補助金は事前に商工会議所の相談が要ります。次回公募からの逆算で動きます。

STEP 1

商工会議所へ事前相談

公募開始の前に相談・「事業支援計画書」の発行依頼。ここに時間がかかる。

STEP 2

事業計画の骨子づくり

誰に・何を・どう売るか。施策の設計を固める。

STEP 3

申請書類の作成

自身で作成、または行政書士に依頼。締切に余裕を持って。

STEP 4

公募期間内に申請

次回公募は2026年11月5日〜12月15日とされている。

出典:次回公募2026年11月5日〜12月15日=中小企業庁 第20回公募要領(「とされている」)。日程は変更され得るため、必ず公式サイトで最新の公募要領をご確認ください。

SO WHAT締切の直前に動くと、事前相談が間に合いません。公募開始の数週間前から商工会議所に相談するのが、現実的なスケジュールです。
DO NOT

やってはいけない、3つのこと

補助金は、使い方を誤るとかえって損をすることがあります。信頼と事業を守るために、次の3つは避けてください。

補助金を前提に投資を決める
なぜNG補助金は採択されて初めて受け取れる。第18回の採択率は48.1%で、落ちることもある。
正しくは補助が出なくても回る計画を土台に。補助は「出たら上乗せ」と考える。
「書類を無料で作ります」に頼む
なぜNG報酬の名目を問わず、他人が申請書類を作成する行為は行政書士の独占業務。2026年1月の法改正で明確化され、依頼した側にも影響が及び得る(両罰規定)。
正しくは書類作成は自身、または行政書士に。無資格の「無料代行」は避ける。
会社案内動画を販路開拓として出す
なぜNG販路開拓に直結しない単なる会社案内動画は、広報費として認められにくい。
正しくは誰に何を売るかを明確にした「売るための動画」として設計する。

出典:採択率48.1%(第18回)=中小企業庁公表(2026年3月)/行政書士法改正(令和7年法律第65号・2026年1月施行・報酬名目を問わず書類作成は違法・両罰規定あり)。制度・法令の詳細は公式情報でご確認ください。

SO WHAT補助金は「もらう」より、正しく使うほうが難しい。制度を前提にせず、資格ある専門家に頼み、施策は販路開拓の軸で組む。これが事業を守ります。
HOW TO PROCEED

進め方 ── 役割を分けて、確実に

補助金の活用は、一人で全部やろうとしないのが成功のコツ。「相談」「計画」「書類」「施策設計」を、それぞれの専門に分けます。

  1. まず商工会議所へ:事前相談で、自社が対象になるか・どの制度が合うかを確認する。ここが出発点。
  2. 事業計画の骨子:誰に・何を・どう売るか。施策の設計思想を、自社の言葉で固める。
  3. 書類作成:自身で作成、または行政書士に依頼。無資格者への丸投げはしない。
  4. 施策の設計:販路開拓に効く動画・SNSの中身は、実績ある支援事業者と一緒に設計する。
SO WHAT制度の入口は商工会議所、書類は行政書士、売れる施策の設計は私たちのようなマーケの専門家と。役割を分けるほど、補助金は活きます。
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    本資料は2026年度(令和8年度)時点の情報に基づく一般的な解説です。制度の金額・要件・締切は年度で変わるため、最新情報は公式サイトでご確認ください。当社は申請書類の作成(行政書士の領域)は行いません。ご記入いただいた情報は、資料のご案内および関連するご提案のために利用します。
    NEXT STEP

    補助金を、成果の出る施策設計とセットで

    補助金は「取ること」がゴールではありません。取った予算で、販路開拓に本当に効く動画・SNSを設計できるかが分かれ目です。当社は制度のご案内と施策設計に徹し、申請書類の作成は行政書士の領域として尊重します。「どんな施策が販路開拓に効くか」「制度をどう活かせるか」を含め、まずは無料のアカウント分析からお気軽にご相談ください。

    本資料は2026年度(令和8年度)時点の情報に基づきます。補助金の金額・要件・締切は年度・公募回で変わるため、最新情報は必ず公式サイトでご確認ください(小規模事業者持続化補助金/デジタル化・AI導入補助金=中小企業庁、福岡県の上乗せ=福岡県公式)。当社は制度の活用を含めた施策設計のご相談に対応し、申請書類の作成は行っておりません(行政書士の領域)。Uniaxia は、国内最大級プラットフォームの現役広告運用アナリストと、家業の陶磁器ECをゼロから育てた京大卒ディレクターによる、縦型ショート動画 × toC集客の専門チームです。